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SK hynix、四半期売上高が初めて100兆ウォン超 DRAMとHBMは2029年まで「事実上完売」と説明、企業のIT機器調達にも影響か

売上高104.6兆ウォン、営業利益83.3兆ウォン。「完売」は交渉中の需要も含む売り手側の説明

韓国SK hynixは10月28日、7〜9月期の売上高が104.6兆ウォン、営業利益が83.3兆ウォンといずれも過去最高だったと発表しました。説明会ではDRAMとHBMが2029年まで事実上完売と説明し、供給不足は2030年まで続くと見ています。PCやサーバーの調達費にも影響し得る動きです。

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BSAC5編集部
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まず、これだけ押さえたい

  • SK hynixの7〜9月期は売上高104.6兆ウォン、営業利益83.3兆ウォンで過去最高でした。監査前の暫定値です。
  • DRAMとHBMの2029年までの「事実上完売」は、交渉中の需要も含む説明です。長期契約が占めるのは2027〜2028年の生産能力の50%超です。
  • 供給不足が2030年まで続くというのは同社の見方です。編集部は、PCやサーバーの調達費を押し上げる要因が続くと見ています。

押さえておきたい数字

経営への示唆編集部の分析

メモリの需給は、AI関連企業だけの話ではありません。AIサーバー向けに生産が振り向けられ、大口顧客が長期契約で量を押さえると、PCや一般のサーバーを買う企業は、価格と納期の両面で影響を受ける可能性があります。ただし、不足の長さは売り手の見通しであり、日本の法人向け価格への影響の程度は今回の資料からは分かりません。更新計画と予算に、値上がりの幅を複数想定しておくのが現実的です。

この記事の目次
半導体工場のクリーンルームで、作業用の容器に入った円形のシリコンウエハーが棚に並んでいる様子

画像: AI生成のイメージ画像(Codexで作成)。実際の場面ではありません

何が発表されたのか

SK hynixの7〜9月期は、売上高、営業利益とも過去最高でした。 売上高が100兆ウォンを超えたのは初めてで、営業利益率は80%に達しました(SK hynix 発表(外部サイトが新しいタブで開きます))。いずれも監査前の暫定値です。

項目(2026年7〜9月期) 金額 前四半期比 前年同期比
売上高 104兆6,155億ウォン 32%増 328%増
営業利益 83兆3,338億ウォン 38%増 632%増

同社は、サーバー向けDRAM(DDR5)の販売増と、AI半導体に組み合わせる広帯域メモリ「HBM」の最新世代の出荷本格化を挙げています。2026年の株主還元は総額約100兆ウォンを目標としました。

「完売」は何を意味するのか

「完売」は確定した契約の総量ではなく、売り手側の説明として読む必要があります。 発表文にこの言葉はなく、説明会でDRAMマーケティング担当の幹部が、2029年までのDRAMとHBMは事実上完売だと述べたと報じられています。その数字には、長期契約の分に加えて交渉中の需要も含まれます(Money Today(外部サイトが新しいタブで開きます)、Bloomingbit(外部サイトが新しいタブで開きます))。

発表文で確認できるのは、14社の主要顧客との長期契約が2027年と2028年の生産能力の50%超を占めることです。契約は通常5年で、価格は合意した範囲の中で市況を反映します。残りの生産能力は市況の影響をより受けると編集部は見ています。

不足は本当に2030年まで続くのか

需要が供給を上回る状態が2030年まで続くというのは、同社の見方です。 新工場の建設に時間がかかること、最先端の製造が難しいことを理由に挙げています。同社自身も来年、韓国・龍仁の新工場の本格稼働とあわせて投資を大きく増やす方針で、規模と時期は需要を見て調整するとしています(SK hynix 発表(外部サイトが新しいタブで開きます))。他社の増産やAI需要の変化で、見通しが変わる可能性はあります。

日本企業のIT調達にとっての意味

編集部は、メモリの値上がりが今後もIT機器の調達費を押し上げる要因になると見ています。 説明会では7〜9月期の平均販売価格がDRAMで20%台後半、NANDで20%台半ば上がったと報じられました(Money Today(外部サイトが新しいタブで開きます))。調査会社TrendForceは10月21日、PC向けDRAMの供給が来年は縮小し、10〜12月期の契約価格でメーカーが値上げ幅を広げているとしています(TrendForce(外部サイトが新しいタブで開きます))。

マイクロソフトも設備投資の説明で、メモリとストレージの値上がりに触れました(同社説明会(外部サイトが新しいタブで開きます))。国内のPCメーカーの対応は2025年12月時点で各社に差がありました(ITmedia(外部サイトが新しいタブで開きます))。現在の法人向け価格は取引先への確認が必要です。

確認しておきたいこと

PCとサーバーの更新計画、見積もりの有効期限、標準のメモリ容量を、次の予算編成の前に点検します。

経営会議で確認したい3つのこと

  1. 今後2年間のPC・サーバー更新計画のうち、前倒しや延期を判断すべきものはどれか。
  2. 取引先から受け取っている見積もりの有効期限と、値上げの条件はどうなっているか。
  3. 標準のメモリ容量やクラウドへの移行など、調達費を抑える別の選択肢を比較しているか。

用語の補足(4語)

DRAM
コンピューターが作業中のデータを一時的に置くメモリ。PC、スマートフォン、サーバーに使われる。
HBM(広帯域メモリ)
DRAMを積み重ね、データのやり取りを速くしたメモリ。AI計算用の半導体と組み合わせて使う。
NAND
電源を切ってもデータが残るメモリ。SSDなどの記憶装置に使われる。
長期契約(LTA)
数年分の供給量などをあらかじめ取り決める契約。SK hynixの場合、価格は合意した範囲の中で市況を反映する。
  • DRAM
  • HBM
  • IT調達
  • PC
  • SK hynix
  • サーバー
  • メモリ
  • 半導体

根拠資料・出典

一次資料

二次報道・参考

訂正履歴

訂正はありません。最終更新: 2026年11月3日 08:12

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