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Webサイトを支える「PHP」に重大な脆弱性、10月21日に緊急の修正版 公開前から攻撃の観測も

自社サイトや業務システムがPHPで動いているか、委託先に確かめる

Webサイトの多くで使われるプログラム言語PHPの開発チームは10月21日、認証なしで外部からプログラムを実行される恐れがある重大な脆弱性2件を修正した版を公開しました。修正前から攻撃が観測されたと報じられています。古い版には修正が提供されないため、自社や委託先のWebサイトがどの版で動いているかを至急確認する必要があります。

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BSAC5編集部
読了目安
約3分

まず、これだけ押さえたい

  • PHPに認証なしで外部からプログラムを実行される恐れのある脆弱性2件が見つかり、10月21日に修正版が公開されました。
  • 修正前から攻撃が観測されたと報じられ、PHP 8.1以前には修正が提供されません。
  • 自社や委託先のWebサイトがPHPのどの版で動き、誰が更新するのかを至急確かめることが重要です。

押さえておきたい数字

経営への示唆編集部の分析

PHPのような広く使われる部品の脆弱性は、自社がその部品を使っていると把握していない場合に被害が大きくなります。Webサイトや業務システムを外部に任せている企業は、使用している部品と版、更新の責任者を一覧にし、緊急の更新を求められたときに数日以内に対応できる契約と体制を整えておくことが、こうした事態への実際的な備えになります。

この記事の目次
多数の建物を下から支える古い歯車の一つに、ひびが入っている様子を描いた抽象的なイメージ

画像: AI生成のイメージ画像(Codexで作成)。実際の場面ではありません

何が起きたのか

PHPに、外部から認証なしでプログラムを実行される恐れのある脆弱性が2件見つかり、修正版が出ました。 PHPは、企業サイトやECサイト、業務システムのWeb画面などで広く使われているプログラム言語です。PHPの開発チームは10月21日、修正版の8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35を公開しました。2件の脆弱性(CVE-2026-109618とCVE-2026-109619)は、いずれも深刻度の指標で10点満点中9.2と評価されています(PHP(外部サイトが新しいタブで開きます))。

開発チームは、Webのリクエストを処理するすべての形態が影響を受け、とくにApacheと組み合わせる「mod_php」という構成で危険が大きいとしています。根本的な対策は更新だけで、設定変更による回避策は「安全にするものではない」と明記しています。

なぜ急ぐ必要があるのか

修正版が出る前から攻撃が始まっていたと報じられています。 BleepingComputerによると、Cloudflareは2件を狙う初期の攻撃を観測しており、同社の防御ルールは一時的なもので、更新を急ぐよう呼びかけました。英国の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)も、直ちに更新するか、該当システムをネットワークから外すよう求めたと伝えています(BleepingComputer(外部サイトが新しいタブで開きます))。

もう1つの理由は、古い版には修正が出ないことです。PHP 8.1以前は開発チームの更新対象外で、AWSの告知では、5.4〜8.1の版について修正の予定はないとしています。8.2も2026年12月31日にサポートが終わります(PHP(外部サイトが新しいタブで開きます)、AWS(外部サイトが新しいタブで開きます))。

クラウド事業者の対応

AWSは10月21日に告知を出し、自社のサービスごとの影響と対応を示しました。たとえばWebアプリの実行環境の一部では更新版が自動で適用される一方、仮想サーバーの一部の形態では、利用者が新しい環境を作って移行する必要があるとしています(AWS(外部サイトが新しいタブで開きます))。クラウドを使っていても、更新が自動とは限りません。

企業にとっての意味

まず確認したいこと

自社のWebサイトや業務システムがPHPで動いているか、版はいくつか、誰が更新するのか。自社で分からなければ、制作会社・保守会社・ホスティング事業者に問い合わせる。

編集部は、今回のような「広く使われる部品」の脆弱性では、自社が使っていると気づいていないことが最大のリスクだと考えます。数年前に制作会社が作ったキャンペーンサイトや、更新が止まった古いシステムほど、サポート切れの版で動いている可能性があります。

経営会議で確認したい3つのこと

  1. 自社のWebサイトや業務システムのうち、PHPで動いているものはどれで、版はいくつか。
  2. 制作会社や保守会社との契約で、緊急の脆弱性対応を誰が、いつまでに行うかが決まっているか。
  3. サポートが終わった古い版で動き続けているシステムはないか、停止や移行の計画はあるか。

用語の補足(3語)

PHP
Webサイトの裏側でページを組み立てるプログラム言語。企業サイトやECサイト、ブログの仕組みなどで広く使われています。
CVSS
脆弱性の深刻度を0〜10の点数で示す国際的な指標。数字が大きいほど深刻です。
サポート終了(EOL)
開発元が修正版を提供しなくなること。以後に見つかった脆弱性は放置されます。
  • AWS
  • PHP
  • PHP2Shell
  • Webサイト
  • サポート終了
  • パッチ
  • 脆弱性

根拠資料・出典

一次資料

二次報道・参考

訂正履歴

訂正はありません。最終更新: 2026年10月26日 11:00

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