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セールスフォースが「Dreamforce 2026」で21項目を発表 職務別の既製AIエージェントや数週間単位で動くエージェント、日本語音声にも対応

米セールスフォースは2026年9月中旬の年次イベント「Dreamforce 2026」で、AIエージェント関連の21項目を発表しました。営業や顧客対応など職務ごとにあらかじめ作られたエージェント、数週間にわたる目標を追う「長期型エージェント」、エージェントの監視・評価機能などが並び、音声エージェントは日本語にも対応しました。

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BSAC5編集部
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まず、これだけ押さえたい

  • セールスフォースはDreamforce 2026でAIエージェント関連の21項目を発表し、9月28日付の公式ブログにまとめました。
  • 営業や顧客対応など職務別の既製エージェントや、数週間単位で目標を追う長期型エージェントが登場しました。
  • エージェントの監視・評価・比較試験の機能が充実し、本番運用と投資対効果に重心が移っています。
  • 音声エージェントは日本語に対応しましたが、価格は公式ブログには記載がありません。

経営への示唆編集部の分析

大手業務ソフトの事業者が、職務別の既製エージェントと監視・評価の仕組みをそろえてきました。企業にとっては、自社でエージェントを一から作るか、既製品を業務に合わせて使うかを選べる段階に入りつつあります。どちらを選ぶ場合でも、導入前に成果の測り方(削減時間、解決率など)を決め、本番で監視し続ける体制を用意することが、投資対効果を確かめる前提になります。

コールセンターの机に置かれたヘッドセットとモニターの手元を写したイメージ。顧客対応の現場を象徴する

画像: AI生成のイメージ画像(Codexで作成)。実際の場面ではありません

米セールスフォースは2026年9月中旬に開いた年次イベント「Dreamforce 2026」での発表を、9月28日付の公式ブログで21項目にまとめました(Salesforce 公式ブログ(外部サイトが新しいタブで開きます))。中心はAIエージェント(目標を与えると自ら計画を立てて作業を進めるAI)を、実際の業務で使い続けるための機能です。

主な発表

  • 職務別の既製エージェント:インバウンドの営業リードに対応する「Piper」、複数の窓口で顧客対応をする「Fin」など、職務ごとにあらかじめ作られたエージェント。多くは提供開始済みで、アウトバウンド営業向けの「Hunter」は11月に一般提供予定
  • Agentforce Coworker:Salesforceの中で、接続した情報源を横断して質問に答え、複数の手順からなる計画を立てて実行するAIの同僚役。一般提供済み
  • 長期型エージェント:数週間にわたる目標を追い、節目ごとに人の承認を挟む仕組み。現在は試験提供で、2026年11月に一般提供予定
  • 監視・評価の機能:16以上の指標で信頼性を常時監視する「Agent Health Monitoring」、本番の対話を分析して失敗パターンを順位付けする「Agent Optimizer」、エージェントの比較試験(A/Bテスト)など
  • 他社AIとの接続:「AIforce」として、AnthropicのClaudeやSlackからSalesforceのデータや業務を使えるようにする(Claude向けはベータ)
  • 音声エージェントの多言語化:Agentforce Voiceが日本語を含む6言語に対応

基調講演は「投資対効果」が中心

基調講演では、本番導入・性能監視・継続的な改善までの手順を示す「Agentic ROI Playbook」が紹介されました。同社はAgentforceのプラットフォームで3万社が稼働していると説明しています(Salesforce Ben(外部サイトが新しいタブで開きます))。米国の銀行が8万時間を削減した例なども示されましたが、同記事は、デモは整った条件で行われており一般的な導入経験とは異なる可能性がある、と注意を促しています。

読み取れる流れ

今回の発表は、新しいエージェントを作ることよりも、動かし続けて成果を確かめるための機能に重心が移っていることを示しています。長期型エージェントで人の承認を節目に置く設計や、監視・評価機能の充実は、AIエージェントを業務に組み込む企業が直面する「本番でうまく動き続けるか」という課題に向けたものといえます。価格は公式ブログには記載がありませんでした。

経営会議で確認したい3つのこと

  1. 当社の営業や顧客対応で、既製のAIエージェントに任せられる業務と任せられない業務はどこか。
  2. AIエージェントの成果を測る指標(削減時間、解決率、顧客満足など)を導入前に決めているか。
  3. エージェントが本番で誤った対応をした場合に、検知して止める仕組みと担当者はいるか。

用語の補足(12語)

セールスフォース
米国の企業向けソフトウェア会社。顧客管理(CRM)を中心に、営業・顧客対応・マーケティング向けのクラウドサービスを提供している。
Dreamforce
セールスフォースが毎年開く大規模な年次イベント。新製品や新機能の発表の場となっている。
AIエージェント
目標を与えると、自ら計画を立てて情報収集やツール操作などの作業を進めるAIの仕組み。
Agentforce
セールスフォースが提供するAIエージェントの構築・運用基盤の名称。同社の顧客管理などのデータや業務とつなげて使う。
インバウンド
営業では、問い合わせや資料請求など顧客側から接点を持ってきた見込み客に対応すること。反対に企業から働きかける営業をアウトバウンドと呼ぶ。
リード
営業活動で、将来顧客になる可能性のある見込み客やその連絡先などの情報のこと。商談につなげる起点となる。
一般提供
試験提供(ベータ版)を終え、条件を満たす利用者が正式に使えるようになった製品・機能の提供段階。
A/Bテスト
二つの案を同じ条件で並行して試し、成果を比べてどちらが優れているかを判断する手法。
ベータ
正式版の前に、限られた利用者に試してもらう試験提供の段階。機能や品質が変わる可能性がある。
ROI
Return on Investmentの略で、投資対効果のこと。投資した金額に対してどれだけの利益や効果が得られたかを示す指標。
Anthropic
米国のAI企業。対話型の生成AI「Claude」を開発し、個人向けと企業向けに提供している。
Slack
チャット形式で社内外の連絡や情報共有を行うビジネス向けコミュニケーションツール。セールスフォースの傘下にある。
  • AIエージェント
  • Agentforce
  • CRM
  • セールスフォース
  • 営業
  • 顧客対応

根拠資料・出典

一次資料

二次報道・参考

訂正履歴

訂正はありません。最終更新: 2026年10月24日 08:00

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