速報AIと経営

AIの活用を妨げる規制、政府が10月30日まで情報を募集 エージェントやロボットも対象、企業は何を伝えるべきか

内閣府・デジタル庁・経済産業省が専用フォームを開設。結果は規制改革とAI基本計画の改定に

内閣府・デジタル庁・経済産業省は10月19日、AIの社会実装の妨げになっている規制・制度について、企業などからの情報の受け付けを始めました。対象は生成AIやAIエージェントに加え、ロボットや自動運転などのフィジカルAIで、法律から通知・通達まで含みます。締め切りは10月30日17時です。

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BSAC5編集部
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まず、これだけ押さえたい

  • 内閣府・デジタル庁・経済産業省が、AIの活用を妨げる規制・制度の情報を10月30日17時まで募集しています。
  • 生成AIやAIエージェントに加え、ロボットや自動運転などのフィジカルAIも対象で、通知・通達まで含みます。
  • 寄せた情報は規制改革推進会議の審議や人工知能基本計画の改定に使われる予定です。

押さえておきたい数字

経営への示唆編集部の分析

AIの導入が進まない理由が技術や費用ではなく、書面・押印・対面・常駐・資格者の関与などを前提にしたルールにあるケースは少なくありません。今回の募集は、そうした具体的な支障を政府の規制改革の議論に直接届けられる機会です。編集部は、自社の現場や業界団体で「AIなら置き換えられるのに、ルール上できない」業務を棚卸ししておくことが、今回の提出だけでなく、今後の規制緩和を自社の業務改革に生かす準備にもなると考えます。締め切りまで時間が短いため、根拠となる規定の名前と、見直された場合の効果を簡潔にまとめることが現実的です。

この記事の目次
書類の山が積まれた机の横で、小型のロボットアームが静かに書類を仕分けているオフィスのイメージ

画像: AI生成のイメージ画像(Codexで作成)。実際の場面ではありません

内閣府、デジタル庁、経済産業省は2026年10月19日、AIの社会実装の障害になっている、または十分な効果を妨げている規制・制度についての情報の受け付けを始めました。締め切りは10月30日(金)17時で、内閣府のウェブサイトの専用フォームから提出します(内閣府 情報提供のお願い(外部サイトが新しいタブで開きます))。

何を募集しているのか

AIの開発・提供・利用で、国のルールが壁になっている具体的な「困りごと」です。 対象となるAIは、大規模言語モデル(LLM)、文字・画像・音声などを組み合わせて扱うマルチモーダルAI、自律的に作業を進めるエージェントAI、そしてAIロボット、完全無人運転、AIドローンなどの「フィジカルAI」です(内閣府(外部サイトが新しいタブで開きます))。

対象となる規制・制度は、法律、政令、省令だけでなく、規則、告示、通知・通達まで含みます。法律そのものより、運用を定める細かな文書が現場の妨げになっている場合も伝えられます(内閣府(外部サイトが新しいタブで開きます))。

項目 内容
受付期間 2026年10月19日〜10月30日17時
実施主体 内閣府、デジタル庁、経済産業省
対象のAI LLM、マルチモーダルAI、エージェントAI、フィジカルAI
対象のルール 法律、政令、省令、規則、告示、通知・通達など

なぜ今、募集するのか

背景には、2026年7月14日に閣議決定された「人工知能基本計画」があります。政府は、AIを使った業務の進め方の見直し(AX:AIトランスフォーメーション)と、AIを前提とした制度・社会の仕組みへの転換を掲げています(内閣府(外部サイトが新しいタブで開きます))。

古川デジタル相は10月2日の記者会見で、AIの社会実装を加速するには、関連する規制・ルールをAIを前提としたものに見直すことが重要だと述べ、多くの情報を寄せてほしいと呼びかけました(電波新聞デジタル(外部サイトが新しいタブで開きます))。

寄せた情報はどう使われるのか

集まった意見は、規制改革推進会議の審議、人工知能基本計画の改定、府省庁を横断した規制・ルールの見直しに使われる予定です。意見は所管する省庁に共有される場合があり、内容の確認のため3府省から連絡が来ることもあります(内閣府(外部サイトが新しいタブで開きます))。

今回の募集はAIの社会実装に限ったもので、それ以外の規制改革の要望は「規制改革・行政改革ホットライン(縦割り110番)」で受け付けています。また経済産業省には、規制の適用範囲を事前に確認できる「グレーゾーン解消制度」や「規制のサンドボックス」などの制度もあります(内閣府(外部サイトが新しいタブで開きます))。

企業にとっての意味

「書面での確認が必須」「人の常駐が必要」といった前提のルールは、AIエージェントやロボットの導入で壁になりがちです。現場が感じている具体的な支障を、根拠となる規定とともに伝えられる数少ない機会です。

経営会議で確認したい3つのこと

  1. 当社で、AIの導入を検討したものの規制・制度を理由に見送った業務はあるか。
  2. その支障の根拠となる法令や通知・通達を特定できているか。
  3. 業界団体を通じて意見をまとめる、グレーゾーン解消制度を使うなど、今回以外の手段も検討しているか。

用語の補足(5語)

人工知能基本計画
AI推進法に基づき政府が定めるAI政策の基本計画。2026年7月14日に閣議決定された。
フィジカルAI
ロボットや自動運転車、ドローンなど、現実の物理空間で動く機械にAIを組み込んだもの。
エージェントAI
人の指示を受けて、複数の手順を自律的に計画・実行するAI。
通知・通達
省庁が法律や省令の解釈や運用の方法を、自治体や関係機関に示す文書。現場の実務に大きな影響を持つことがある。
グレーゾーン解消制度
新しい事業が規制の対象になるかどうかを、事業者が事前に所管省庁に照会し、回答を得られる経済産業省の制度。
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  • フィジカルAI
  • 人工知能基本計画
  • 内閣府
  • 意見募集
  • 経済産業省
  • 規制改革

根拠資料・出典

一次資料

二次報道・参考

訂正履歴

訂正はありません。最終更新: 2026年10月27日 12:00

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